食事中にコーヒー、紅茶は飲まないほうがいい?

コーヒーや紅茶を飲みながら食事をとることがあります。とくに朝食や軽食などの主食がパンの場合に機会が多いようです。しかし、コーヒーや紅茶、また、緑茶も含めて、タンニンを含んだ飲み物を食事と一緒にとることは控えた方がよいでしょう。
その理由は、鉄分の吸収を悪くなるためです。これに対して、食事とともにオレンジジュースを飲むと、鉄分の吸収がよくなります。オレンジジュースには、クエン酸とビタミンCという酸類が含まれています。ビタミンC はアスコルビン酸ともいわれます、
かなり酸味の強い酸です。これらは食べ物の中の鉄分を溶かし、吸収しやすい状態にしてくれます。
また、ビタミンCは、鉄が酸化して吸収されにくくなるのを防ぐ作用もあります。
一方、コーヒーや紅茶、緑茶はタンニンを含んでいます。このタンニンは鉄と結合し、吸収されにくい形になります。したがって、食事をしながらコーヒーや茶の類を飲むことは、鉄分の吸収によくない影響を与えてしまうのです。
とくに女性は貧血になりやすい体質です。これは生理があるためで、避けることができません。女性は男性よりも2割ほど鉄分を多くとる必要があります。
そこで鉄分吸収にムダがあってはならないので、食事にはコーヒーや茶の類よりオレンジジュースをともにとるようにすることが大切です
では、コーヒーや茶の類は絶対よくないのかというと決してそうではありません。タンニンを含んでいても、食後に飲めば鉄の吸収を妨害することはありません。それは食べてしまった食物と、食後の飲料が混ざることはないためです。
胃の中に入った食物は、胃壁から層状にたまっていきます。そして、それが順次消化されていきます。したがって、はじめに食べたものと、後に食べたものとが、均一に混合してしまうことはないということです。
そのため、食後に飲むコーヒーや茶の類は影響を与えないのです。また、食後に飲むコーヒーや紅茶、緑茶などは、食後感をすっきりとさせるのにプラスです。。それに、コーヒー、紅茶、緑茶に含まれているカフェインには、代謝を高め、頭をすっきりさせる働きもあります。この作用により、胃液の分泌も高まります。
その結果、食べたものの消化がよくなります。その点からも、食後に飲む方がよいのです。
一方、食前にカフェインの多い飲物を飲むと、交感神経を興奮させるため、食欲が低下する。このように、同じ飲物でも、いつ、どのように飲むかというタイミングが大切ということです。

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