アメリカは、全所得層の母親(19歳~50歳)と子どもたち( 1歳~5歳) について毎年、食事の調査を行っていますが、それによると大多数の人はつぎの7つの栄養素の摂取が十分でないことが確認されています。

  1. ビタミンB6
  2. カルシウム
  3. マグネシウム
  4. 葉酸
  5. 亜鉛
  6. ビタミンE

平均的アメリカ人の食事は、こういう栄養素が不足するようなパターンになっているのです。わが国では同様の調査が行われていないので比較できないのですが、食事がアメリカナイズされてきている昨今では、おそらく同じような状況が生じているはずです。この7つの栄養素のうち、ビタミンB6とマグネシウムの不足は腎臓結石だけでなく胆石のリスクも高めます。

胆石は医学上知られている最も痛みを伴う状態の1つで、しかも、最も多くの人がかかっている病気といわれています。アメリカでは実に100万人もの人が胆石をかかえていて、毎年80万人が新しく胆石をつくっています。

入院したり手術したりするのはその何分の1にすぎないのですが、想像以上に多くの人がこの病気で苦しんでいる現状があります。

とくに、避妊用のピルが常用されている国では、女性の胆石発病率は男性の2倍から4倍にもなっているのです。女性ホルモンが関係していて、ピルを飲んでいなくても、とくに黄体ホルモンの出ている期間は胆のうの働きが弱まるために、異常が起きやすいからです。そういうときに必要な栄養素が欠乏していると胆石ができやすくなるのです。

胆石患者は健康体の人に比べて血清中の中性脂肪値の高いことが知られています。それが特徴の1つで、適切な食事によって中性脂肪を下げることが胆石の根本的な治療になるけれども、いま1つの共通項はビタミンA 不足と考えられています。

ビタミンAを豊富に含むもの

ビタミンAは、ビタミンE 、C 、セレニウムとともに抗酸化栄養素と呼ばれているもので、酸化を防ぐ働きを担っています。脂肪の酸化が胆石のできる原因の1つなので、抗酸化栄養素のビタミンA の不足が胆石患者に共通しているということです。それにビタミンE やCの不足も重なれば、胆石のリスクはぐんと高まることになります。

こういう結晶ができなければ、ほとんどの胆石はできないことになるのですが、そこで重要になるのがマグネシウムとビタミンB6です。この2つの栄養素が十分に存在していると、結晶するのが阻止されます。

結晶するのを防ぐ

胆石は胆のうの主要な成分でつくられています。コレステロール、カルシウム、炭素、胆赤素などでになります。

胆石には結晶性の物質と無定形の塊状の物質の両方がふくまれているのですが、重量の大部分を占めるのは結晶性のリン酸カルシウムや軟脂酸などです。

では、いま1つの問題である中性脂肪は、どのような食事にすれば減るのかというと、

  1. 砂糖をふくめて精製した食品をとらないようにする。
  2. 砂糖をふくめて精製した食品をとらないようにする。オートをふくめて精製していない穀類を十分にとる。
  3. 動物性脂肪をとらない。
の3つになります。

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食材のパワー

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