風邪は殺菌作用のある生姜で撃退

体が冷えると気分悪くなり、なんとなく風邪をひきそうな気がします。とくに冷え性の人は、いつでも体が冷たくて、大きなストレスとなっています。手足の抹消が常に冷えている人は多いものです。。こういった人におすすめしたいのは、体を暖めてくれるショウガです。
以前は、海水浴場では必ずといってよいくらい飴湯を売っていました。飴湯とは、水飴を湯に溶かしたものにショウガ少々をおろしたものが加えてある飲み物です。泳いで冷えた体を暖めるのが目的です。実際、海で泳いだ後、飴湯を飲むと、体が暖まるのを実感した人は多いでしょう。
また、風邪のひき始めの寒気がするときに、熱い番茶にショウガの汁を加えて飲んだり、あるいは葛湯にショウガ汁をしぼりこんだものを飲むと早く治るともいわれています。
これもショウガが体を暖めて、風邪をこじらせるのを防ぐためです。どうしてショウガには体を暖める作用があるかについての研究は、あまり行なわれていないようで、経験からの有用性が認められているにすぎませんが、生姜を食べると体は確かにぽかぽかと温まります。
しかし、実際に、体が暖まったり、風邪の前兆によい結果をもたらすことは事実ですから、大いに利用してよいものでしょう。
このショウガの有効成分は、ジンゲロンとショウガオールと呼ばれる成分です。ジンゲロン、ショウガオールとも、′ショウガの辛みと匂いの成分で、これが体内で働きます。
もともとショウガは、漢方で生妻や乾姜として使われてきました。生のショウガは風邪、咳を鎮めるとされ、また干したものである乾姜は、生より辛みが強く、新陳代謝を高めるとされています。
また、ジンゲロンやショウガオールには、殺菌作用や匂い消しなどの各種の働きがあるので、料理にも広く使われていまする。たとえば、カツオやアジのタタキには欠かせない香辛料であるし、イワシ、サバのような背の青い魚の刺身や酢締めにも生臭み消しとして用いられます。とくに、背の青い魚の場合、いたみが早く、当たることも多いとされているが、ショウガを使うと殺菌効果があります。ショウガに限らず、辛みのある香辛料はたいてい殺菌作用があり、防腐効果もあるものが多いのも特徴です。。このことは覚えておくとよいだろう。

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