共通した食傾向

自分の食を見直すきっかけにする

偏食に気をつける

うつの治療を受けている方には共通した食傾向といったものがあります。若い女性の場合は、ダイエットに取り組んだ経験があるというのもそのひとつです。ダイエットの方法は、それこそ多種多様ですが、いずれにしても、栄養不足状態は起きます。それがうつとかかわっているのは間違いと思われます。

食材の好みに偏りがあるというのも傾向のひとつです。たとえば、コーヒーには目がなく、カフェインを大量に取り込んでいるとか、甘い物が大好物で、砂糖の摂取量が異常に多いといったケースがよく見られます。砂糖はさまざまな問題をはらんでいるので要注意です。見落としがちですが、うつの患者さんには白米やパンといった炭水化物(糖質)が大好きだという傾向があるのも事実です。

過剰に糖質を制限するのはよくありませんが、糖質はある程節制した方がいいでしょう。

もともとの自然治癒力が目覚める - 糖質オフ効果

もっとも、これら食傾向に関するデータといったものはありません。なぜなら、うつの治療では食事について聞くこともしないし、ましてや食事指導などはまったくおこなわれていないからです。何年も薬を服用している場合は、肝臓に影響がないか定期的にチェックする必要がありますが、それすらもおこなわれていないという話も耳にします。

そのような現状であるため、ここでお話しした食傾向は、あくまであるクリニックで実際に診断や治療をおこなった患者さんについてのものであることは、お断りしておかなければいけません。あわせて追加するならば、わたしは若い女性は栄養療法の効果が高いという手ごたえを感じているそうです。その背景には、食事制限によるダイエットの影響もあるのではないかと思っています。「心の問題」と思われていたうつが、どのように食事とかかわっているのかはとても大事なポイントです。

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