働き不足型をすぐ改善したいのならウォーキング
今日から車、エレベーターを使わない生活に変える
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現代人はもっと体を動かしてインスリンをしっかり守る
インスリンの働きを悪くする原因はいくつもありますが、最も問題なのは歩かない生活でしょう。実際、買い物などの短い距離の外出に車を使い、デパートなどでエスカレーターを使い、あまり歩かない人をよく見かけます。
あまり歩かずに運動量が減れば、血液中のブドウ糖を大量に消費する筋肉が衰えます。すると、ブドウ糖が血液中にだぶついて、血糖値(血液中のブドウ糖の溝度)を上げてしまうのです。
歩いて体を動かせば、筋肉にブドウ糖を取り込むインスリンの働きが高まるのに加え、インスリンとは無問係に、筋肉が血液中のブドウ糖を取り込んでくれます。さらに崩肉が鍛えられるので、ブドウ糖を素早く取り込めるようにもなります。
このように、筋肉を働かせてブドウ糖を効率よく消費させる運動としてはウォーキングなどの軽い運動が適しています。糖尿病の改善を目的としてウォーキングを行う目安は1日に7000~8000歩、40分~1時問です。
しかし、忙しくて時問が取れない人も多いでしょう。そのような人におすすめなのが「階段降り」です
階段を昇るときは平地を歩くときに比べて、約3倍のエネルギーを必要とします。一方、階段を降りるときは、昇るときに比べてエネルギー消費量は少ないものの、ブドウ糖を多く消費するのです。
体を動かすときに使う骨格筋には、大きく分けると赤筋(遅筋線維ともいう)と自筋の2種類があります。赤筋は、マラソンなど長時間続ける運動でよく使われ、脂肪を主なエネルギーとします。自筋は、短距離走など瞬発力を必要とする運動でよく使われ、ブドウ糖を主なエネルギーとします。
つまり、血液中のブドウ糖を減らすには自筋を使う運動のほうが効率的で、その最も身近な運動が階段降りです。
階段を降りるときには、足の筋肉でブレーキをかけるようにしながら降りますが、これは足の筋肉の伸張性収縮という動作の連続で、このときに自筋が多く使われます。坂道を降りる動作も同様です。
階段降りは、わざわざ歩く距離を増やさなくても実行できます。自宅や駅の階段、あるいは近所の坂道などで簡単に行うことができます。デパートなどではエスカレーターの利用をやめ、階段を降りるのがいいでしょう。
階段降りは自宅でも外出先でもできるので、まずは1日10分くらいから始めてみてはいかがでしょうか。2~3ヶ月続けることで、血糖値をコントロールする能力が高まったという研究報告もなされています。
[リンク] 高齢者にはおすすめ!ためしてガッテン〔8月5日放送/スローステップ運動〕 もあります。