やせている日本人の典型的タイプ
分泌不足型はしっかり噛むことでインスリンを節約可能
やせている日本人の典型的タイプ
分泌不足型はしっかり噛むことでインスリンを節約可能
しっかり噛んで食べる習慣に変えるのはそれなりに大変
糖尿病を引き起こすインスリン不足は分泌不足型」と「働き不足型」の2タイプに大別されますが、欧米人に比べて日本人には分泌不足型が多いことがわかっています。
日本人は、もともと血糖値を下げるインスリンの分泌量が少ない糖尿病体質といえます。そのため、欧米人のように肉をよく食べ食事量も多い人は、インスリンが大量に使われて膵臓が衰え、インスリンの分泌量がさらに減ってしまうのです。
インスリンの分泌不足を招Jヽ原因は数多くありますが、特に問題なのが日本人に多い「早食い」。早食いをすると血液中のブドウ糖が一気に増え、食後の血糖値の急上昇を招いてしまうのです。
しかし、早食いをやめてゆっくりと食事をすれば、血液中のブドウ糖は時間をかけて少しずつ増えます。インスリンが大量に早く分泌される必要がないので、膵臓に負担をかけることもありません。インスリンを大幅に節約できるため、分泌不足型の人は、インスリンの分泌を長持ちさせることができるでしょう。
早食いをやめる方法としておすすめなのは、「1口30回かみ」です。かむ回数は目安ですが、かむ回数を意識して食べることで早食いが改まり、食後の血糖値の上昇をかなり抑えることができます。
早食いの人は、食事量が増えやすいことも問題です。脳は、食事を問始してから15~20分後に満腹と感じます。そのため、早食いをすると満腹感を感じる前にたくさん食べすぎてしまうのです。
食べすぎも、早食いと一緒でインスリンの分泌不足を招く原因になります。さらに、食べすぎると肥満を招き、インスリンの働きも低下してしまいます。
肥満は、脂肪細胞の肥大化によって起こります。脂肪細胞が肥大すると、インスリンによって運ばれてきた余分なブドウ糖を取り込めなくなるため、インスリンが十分に働かなくなるのです。その結果、血液中にブドウ糖がだぶついた状態になり、血糖値が高くなってしまいます。
しかし、日本人には、やせていても糖尿病になる人がおおぜいいます。こうした人は典型的な分泌不足型で、生まれつきインスリンの分泌量が少ないのです。早食いなどによって食べすぎると、すい臓に大きな負担をかけ、分泌量をさらに減らしてしまう原因になりかねません。
このように糖尿病の改善には、早食いをやめることが大切です。ぜひ今日から食べ物をよくかんで、ゆっくり食べる習慣をつけりましょう。
よく噛んで食べるという咀嚼健康法 https://memo-note.com/chew/